四月は君の嘘に号泣。アラフォー男の涙腺を解放する名作。

四月は君の嘘(1)

新川直司 講談社 2011年09月
売り上げランキング : 27688

by ヨメレバ

最近、仕事でもプライベートでも、会う人会う人に「オススメのマンガを教えてください」と言っています。この質問の目的は3つです。

会話のきっかけとして、相手の趣味嗜好を探る
次回会ったときに、相手が好きなマンガの話をして、心の距離を近づける
自分が知らない世界に足を踏み入れる

小説やビジネス書より、マンガの方がより趣味の領域に近いこともあって、相手が楽しそうにいろいろと話しては教えてくれます。話に熱が入るのも特徴的。今年に入ってから20人ほどに質問してみたところ、躊躇する人はいませんでした。

今回取り上げるのは、ぼくのまわりのアラフォー男から絶大な支持を獲得した『四月は君の嘘』です。みんな口を揃えて、「とにかく読んでみて。泣いちゃうから」と言うのです。

何がアラフォー男の心に響くのか。ぼくも早速全巻購入して、読んでみました。試し読みもせず、全巻揃えるなんて、ビバ散財!

アラフォー男が『四月は君の嘘』を読んだ目的

ぼくのまわりのアラフォー男がオススメしてくれた一方、個人的な想いとして、思いっきり号泣したい気持ちがありました。いま、オンオフ問わず色々なことがあって、心身ともに疲弊しています。それもあって、泣いて自分自身を浄化したいと思ったのです。なんかこれだけ読むと、病んでますよね(笑)

同じような環境のアラフォー男たちが泣けると言ってレコメンドしてくれたので、これはもう間違いないな、と。読了後に、アラフォー男たちと感想を共有して、さらに泣くのもいいのではないか、と。男だって、おっさんだって、泣きたいときはあるのだから。人間だもの、的な。

そもそも『四月は君の嘘』とは?

ウィキペディアさんによると、

『四月は君の嘘』は、新川直司による日本の漫画。『月刊少年マガジン』にて2011年5月号から2015年3月号まで連載された。略称は『君嘘』。単行本は全11巻。2012年度マンガ大賞ノミネート。2013年、講談社漫画賞少年部門受賞

とのこと。

作風がキラキラ王子とトキメキ王女のようなイメージだったので、少女マンガなのかなと思いましたが、月刊少年マガジンの連載だったとは思い込みも甚だしいですね。反省。

内容はざっくり、中学生のピアニストとヴァイオリニストがお互いの才能に惚れ合い、支え合い、音楽的にも人間的にも成長していく過程を描いています。中学生は多感な時期ですし、影響も受けやすい年代です。そんな時代に、運命とも思える人や環境に出会えることは、後の人生にも大きな影響を与えます。まさにそれを体現しているのが『四月は君の嘘』の世界です。

幼少の頃からピアニストになることを運命づけられ、機械的に音を重ねていく少年。母親の期待と、ベクトルがずれている愛情を受けながら、ピアノの技術は向上してもそれが人の胸を打つことはありません。すごいのだけれど、心に残らない一音一音。いつしか彼は、自分の音を見失い、音が聞こえなくなってしまいます。

一方、ヴァイオリニストの少女は、コンクールという歴史も伝統もある場所で、過去の偉大な作曲家たちが残した譜面を自由自在に渡り歩き、自分の音を紡いでいきます。由緒正しい、クラシックの概念からすると、評価に値しない独自の演奏。でもそこにはオンリーワンの音があり、聴衆の心をつかんで離しません。

対極にいるふたりが、同じ舞台にふたりで立ったとき、どのような化学反応を引き起こすのか。『四月は君の嘘』のすごさは、ページをめくるたびにピアノの音とヴァイオリンの音が、耳元に迫ってくるところにあります。コミックスで、紙なので、直接的に音は届かないのですが、見事なまでに旋律が浮かび上がります。ひたむきに、一心に。音に向き合うふたりの姿が、アラフォー男の心をビンビン刺激してきます。

『四月は君の嘘』を読んでからのぼく

コミックスは全11巻。最後まで読むと、タイトルの意味がわかります。そしてもう一度、1巻に立ち返って、タイトルの意味を知って読むのです。同じストーリー、同じ言葉、同じ旋律が、また違った色を帯びて読み手に迫ります。

小説は、言葉も描写も多いので、必然的にマンガよりも詳細を受けとることができます。マンガは、限られたコマ数の中にストーリーがありながら、余白や奥行きにストーリー以上の感情が含まれています。そこに触れて、感じて、心が動かされます。日常では得がたい感覚です。

ぼくは『四月は君の嘘』を読んでから、よりマンガが好きになりました。もっともっといろんな作品を読んでみたい。特に涙が伴う作品は心の浄化にもなりますし、時分もこういう世界を描いてみたい、そんな前向きな想いを抱かせてくれます。

ピアノとヴァイオリンなので、クラシック音楽の話も出てきます。ぼくは正直、クラシックのことはよくわかりません。それでも、メロディーに心が震えて、形容できない音圧に打ちのめされたのは、知識云々を越えた作品の素晴らしさが、読み手にそう感じさせるのだと思います。

名作です。『四月は君の嘘』は名作です。ぜひ読んでみてください。最近、心震えてないな、と思う方は、特に。オススメです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

四月は君の嘘(1)

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